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なんとなく読書感想文

小説:実用書:漫画=1:1:1。活字を読んでいるだけでそれなりに楽しい、というおめでたい頭の持ち主なのであまり書評的なことはしません。ただの感想文。流行にはついていけてません。

滅びの美学:『斜陽』

滅ぶとわかっているものって、どうして魅力的なのでしょうか。

 

『斜陽』 太宰治

たぶんストーリー性があるからでしょうか。

作中に漂う退廃的な雰囲気、大好物です。

ただ主人公のかず子の気持ちが、私にはいまいちわかりません。革命・・・革命?革命したいという気持ち、わからないなぁ。特に最後のあの人に向けた手紙の部分。さっぱりぱりんや。

 

最近あまり時間がとれず、本を読んでも読みっぱなし。活字を右から左に流すだけで・・・なんだか嫌だなぁ。

 

実際に手にした文庫本のAmazon商品紹介を貼ろうと思ったのですが、どうやら存在しないようです。母の本なので、古いものですし・・・絶版してしまったのかな?

 

 

かわいい女子:『女の友情と筋肉 1』

タイトルのリズム感の無さ?ゴロの悪さ?ひねりがない感が逆に良いです。

女の友情と筋肉 1

ムッキムキな女子三人の日常四コマ漫画。三人ともただただ筋肉質なだけじゃなくて、ガタイがいいんですよね。というわけで、なんだか画面が狭い感じがします。

だけどマッスルすぎるところ以外は、みんな普通・・・とはいえないかもしれないけど、なんだかリア充なんですよね。みんな恋人いるし。笑 職場の仲間にも恵まれてるし。正直羨ましいです。笑 なぜあんなに体を鍛えてしまうのか、どういう設定なのかちょっとわかりませんが。

 

 

女の友情と筋肉(1) (星海社COMICS)

女の友情と筋肉(1) (星海社COMICS)

 

 

私も筋トレの回数を増やそう・・・

ぶす:『きりこについて』

この間、飲みの席で容姿について「中の下。下の方。」と言われて、気分が萎えました。笑 自分でわかってはいても、人に言われると微妙な気分になりますよね。 

きりこについて        西加奈子

主人公きりこが堂々たるブサイク、というのに好感が持てます。「平凡な容姿」のヒロインはいても、「ブサイク」なヒロインはなかなかいませんよね。だいたい「私は平凡な容姿」といった体で描かれていても、実は周囲の人間は美しいと思っていたり、成長とともに美しくなったり、ちょっとおしゃれをしてみたら垢抜けて何故か顔の造形まで変わっていたり・・・そんな話が多すぎます。女性がよく読むものは特に。男性向けのものは、「美人」「かわいい」というステータスが無い女性は脇役でもなかなか登場しないような・・・。

 

主人公きりこは、猫のラムセス2世やさまざまな人に出会うことによって、「人は容れ物と中身を合わせてその人である」「経験してきたこと全てでその人になり得る」ということを悟ります。「正しい」考えだと思いますが、実際なかなか難しそうです。世の中が自分だけで完結していれば、その考え通りに生きることも可能でしょうが、社会の中で生きていくとなると、他人をそういった視線で見るのは無理があります。自分の中身さえ完全には把握しきれないのに、他人の中身を把握して評価を下すのには多くの時間が必要となるでしょうし、相当親しい関係にならないとダメでしょう。そうなるとやはり容れ物から人を見ることが多くなるのではないでしょうか。100%ではないにせよ、評価配分の大半は容れ物に頼ることになりそうです。

 

私は中身がひねくれているので、うだうだと屁理屈を捏ねてしまいましたが、元気が出るお話であることは間違いありません。前回読んだ『円卓』もそうでしたが、登場キャラクターの個性が強くて楽しいです。ちょくちょく垣間見える猫の世界も面白い。

 

 

 
猫モフモフしたい。

 

子どもの世界:『円卓』

西加奈子好きの友人が勧めてくれた本です。

 

『円卓』:西加奈子

 

とても読みやすかったです。さくさく読めました。

 

小学3年生のこっこの日常を描いた話。愛すべきキャラクターを持つ小学生がら中学生までの子ども達が多く登場し、子どもの世界独特の明るい輝き、それでいてカオスな雰囲気が味わえます。ストーリ上、特に大きな山場があるわけではありませんが、楽しく読めます。

 

子どもの世界って少し怖い気がします。子どもって大人が思うよりきっと大人な世界に住んでいるんでしょうけど、けどやはり無邪気なところもあって。。。ときどき大人から見ると酷く薄情で残忍なことを言ったり行ったりして、ゾッとすることがあります。

 

私は上記のような、楽しくもときどき恐いような感情を覚えたのですが、勧めてくれた友人はまったく違った感想を持ったようです。当たり前ですけど、読む人によって感じることが違うのは面白いですよね。

 

 

円卓 (文春文庫)

円卓 (文春文庫)

 

 


地元に帰ってしまい、遠くはなれてしまった友人。向こうでも元気に頑張って。

リーダー論:『銀魂 第63巻』

 

好きな巻ですね。

 

銀魂 第63巻

 

なにせギャグがありますし。今アニメ銀魂もやってますが、さらば真選組篇でどシリアスな感じが、辛いです。笑

桂、坂本、銀時がそれぞれ中ボスと戦って勝利する展開なんですけど、それぞれがそれぞれに大いにボケていて笑いどころがたくさんありました。ボケボケすぎて、敵さんが不憫で・・・敵のほうを応援したくなってしまいます。バトルと過去エピソードとギャグの成分が均等な感じ。

 

今回はリーダー論が含まれている、エピソードが多かったです。桂と坂本の場面ですかね。

君主とは空の船のようなものじゃ

by陸奥 が一番好きかな。船員がいなきゃ船は動けない。これ意識してほしい人います。笑 自分がリーダーのような立場になったときも忘れないようにしたい言葉です。

 

 

銀魂―ぎんたま― 63 (ジャンプコミックス)

銀魂―ぎんたま― 63 (ジャンプコミックス)

 

 

「クライマックスなのは漫画読んでれば解る話〜」(質問コーナーでの空知先生の言葉)か・・・。そんなことわかってはいるし、ネットニュースでも見ましたけど、いざ作者の字面で見ると寂しいです。

 

 

 

疲れている時にはたぶん読めない:『デミアン』

デミアン

 

頭悪くまとめると、主人公の自我探求を題材にした、とても内向的な話ですよね。笑 題名の『デミアン』は主人公に深く影響を与えた年上の友人(又は先生とも言えるかも)の姓です。

 

物語の中で主人公が悩むテーマというものがいくつかあります。例えば明暗・善悪の「2つの世界」についてや、自分の運命?どう生きるかについて、といったことです。それらのことに関して、起こった事象や考えを主人公の主観で見ていくのですが、まあとてもわかりづらい。でもこれが人間が深く考えている描写として正しいものなのでしょうね。まとまっていない、というよりはまとまる前の考えの動き。人間の頭の中。

 

いくつかのテーマとそれに対する主人公やデミアンの答えはある程度理解できますが、細部まで理解出来たかと言われると絶対出来ていません。ちんぷんかんぷん。こういった哲学めいたテーマを持った物語の割に、なぜか読み進むのは速かったのですが、ただあと何回か、読む回数が必要なのかもしれません。あとキリスト教を主とした宗教の知識も、ある程度必要なのでしょうね。

 

 

デミアン (新潮文庫)

デミアン (新潮文庫)

 

 

 次は岩波文庫から出ているのを読んでみようかな。

 

母の本:『水中花』

正月に母の生家に行き、そこで文庫本を何冊か持って帰ってきました。その中の一冊。

 

水中花

 

昔の母の本棚にはドロドロの恋愛もの(三角関係、不倫、愛人などの言葉が躍る)と、太宰治作品がずらっと並んでいました。本のチョイスがどうにも鬱々としています。笑 母にはよく「あんた本当暗い子ね」といったようなことを言われるのですが、本棚だけで比較すると、私の人間性の方がまだ明るいように感じます。

 

この『水中花』も、愛人だのレディ・ドールだの夜の匂いのするお話です。でも決して暗い話というわけではありませんでした。明るくもないですけど。全体的に薄暗い倦怠感が漂いつつも、登場人物みんな自分の思うままに生きている感じがします。本が発行されたのは昭和57年。34年も前に書かれた話なので、その当時の若者言葉でも今は古臭いですね。私的にはそれが一種の異国情緒みたいなものを生んでいて、好きです。

 

 

水中花 (新潮文庫)

水中花 (新潮文庫)

 

 

書店で、カバーに載っているあらすじを読んで選ぶとしたら、おそらく買わないであろう本。小説に関してはあまりジャンルの好き嫌いなく読んでいると思っていたのですが、無意識のうちに避けているのかもしれません。たまには自分の趣味では無い話を読むのもおもしろいですね。