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なんとなく読書感想文

小説:実用書:漫画=1:1:1。活字を読んでいるだけでそれなりに楽しい、というおめでたい頭の持ち主なのであまり書評的なことはしません。ただの感想文。流行にはついていけてません。

恋愛の一語じゃ表現できない

三浦しをんさんが描く人間関係が好きです。

君はポラリス

恋愛短編集。11篇。

骨片

作者が依頼者から提示されたテーマ:「あのころの宝物」

 

時代背景は明治、大正、遅くとも昭和の初めくらいですかね…?

少なくとも現代ではありません。

女性が大学に行くのがかなり珍しい時代ですね。

ヒロインの思いが、怖いほど一途です。

情緒もへったくれもく、あらすじを説明すれば、

「大学をでたばかりの女性が、思いを寄せていた先生(恋人関係ではない)の死を受け止めつつ、一生、死ぬまで恋情を貫くと決心した。」

というものなのですが。

美しい感情だけど、怖い感情だなぁと感じました。

なにか触れれば切れてしまいそうというか。

彼女は一生その思いを貫けるのでしょうか・・・?

 

ペーパークラフト

作者自身が設定したテーマ:「三角関係」

 

これは解釈が難しいお話でした。私の読解力が無いだけかもしれませんが。

三角をつくる登場人物は以下の三人です。

○村田里子:子育てに飽きた母。駄目な夫を黙認する妻。

○始:里子の夫。浮気している。その他いろいろ駄目な点有。

○勇二:始の高校時代の後輩。始との交友はしばらくなかったが、偶然をよそおい村田家と接触する。

物語は里子中心で語られます。

里子の次に登場が多いのは勇二です。

しかし、この関係の中心にいるのは始なのです。

始は浮気はするし、親のコネは使いまくるし、自分勝手だし…と読者からみれば良いところなしです。

里子と勇二の二人も、嫌な奴だといって散々愚痴を言ったりするのです。

だけど三角関係の頂点には始がいます。それは確かだと思います。

愛しさと憎しみは表裏一体なのでしょうか。

私が一番よくわからないのは、勇二の心情ですかね。

本人もよくわかっていない、という描写なのでしょうか?

 

「遊びに夢中で部屋の中のものを覚えていない」

何をして遊んでいたのでしょうね。

 

春太の毎日

作者が依頼者から提示されたテーマ:「最後の恋」

 

かわいい。とにかくかわいいです。

 『気づけ、米倉。「あんたにはニンニク程度がお似合い」という麻子のアッピールに気づけ。』

っていうのが好きです。

 

永遠に完成しない二通の手紙

作者が依頼者から提示されたテーマ:「ラブレター」

永遠につづく手紙の最初の一文

作者自身が設定したテーマ:「初恋」

 

本書の最初と最後に収録されている作品。

同じ設定でのお話ですね。

切ないです。でも主人公の気持ちわかる気がします。

主人公の語りなのもあると思いますが。

 

三浦しをん作品、次は『格闘する者に○』を読みたいんです

三浦しをんさんのお話の中の恋愛関係って「恋愛」の一言では言い表せない感じがします。

現代の凝り固まった「ザ・恋愛」ではないんですよね。それぞれオンリーワン・・・いや、オンリーワンは変だな。笑

なんか生々しい瑞々しい、そしてかけがえのない大切な、そんな感じがする関係性なんですよね。

 

 

きみはポラリス

きみはポラリス

 

 

 

 本書の最後の方にある収録一覧に、それぞれ依頼者からあらかじめ提示されたお題と、作者自身が勝手に設定したお題が載っています。

それを見て、妄想してから読むのも良しです。