なんとなく読書感想文

小説:実用書:漫画=1:1:1。活字を読んでいるだけでそれなりに楽しい、というおめでたい頭の持ち主なのであまり書評的なことはしません。ただの感想文。流行にはついていけてません。

不安感に浸る:『夜よりも大きい』

図書館で「今まで誰も借りたことがないんじゃないか」というような綺麗な状態だったので、借りてみました。『夜よりも大きい』というタイトルも「秋の夜長」に読むにはぴったりの本ではないかと思って。

 

『夜よりも大きい』 小野正嗣

小野正嗣さんって、2014年下半期の芥川賞作家だったんですね。知らなかった。自分の無知さに驚きました。 

 

10篇の短編が入っています。

純文学に慣れていないせいか。読むのにはだいぶ時間がかかりました。3行読んで1行戻る感じ。読み進めていくうちに慣れてはきました。

 

全編通じて「夜の匂い」を感じます。鼻が冷えてツーンとする感じ。なんだか不安感が襲ってくるのです。「夜よりも大きい」ものがどんどん浸食してくる感じ。でも不安ではあるけど怖くはないんですよね~。

頭で考えるというよりは、心で感じる本でしょうか。

 

秋冬の夜にぴったりではないかと思います。

 

 

夜よりも大きい (真夜中BOOKS)

夜よりも大きい (真夜中BOOKS)